オープンオーダーブックのインジケータをダウンロードすることが出来たので、初期使用の感想や便利な使い方、おススメの使用方法をご紹介します。
基礎編 オープンオーダーブックとは？
オープンオーダーブックとは、FX会社オアンダジャパンが提供するFXチャートMT4のインジケータのことで、リアルタイムなオーダーポジション情報をチャート上に表示することが出来ます。
FX会社オアンダジャパン
世界的に有名なFX会社の日本法人です。と言っても、内容は日本語対応しているところや日本のレバレッジでトレードを行うこと以外は本家とさほど変わりません。
FXチャートMT4
FXチャートはFX会社の数以上にありますが、最もユーザー数が多いのがMT4ではないでしょうか。最大の特徴は自身でかなり細かいところまでカスタマイズできることです。
ほとんどの既製品のFXチャートはテクニカル指標の表示・非表示や数値を変更する程度しかカスタマイズできません。しかし、MT4は表示するテクニカル指標やシグナルもカスタマイズできます。つまり、自分オリジナルのテクニカル指標を作って表示させることも出来ます。
もちろんオリジナルのテクニカル指標やシグナルを作って表示させるためには、MT4特有のプログラム言語を勉強して、プログラムを１から書く必要があります。
ほとんどの方は時間も余裕も無いでしょう。そんな方のためにネット上では、一般ユーザーが作ったプログラムがネット上に無料で配布されています。『MT4 インジケータ』って検索するといっぱい出てきます。気になったものを片っ端から試し、自身の手法にハマるものを選択して使ってみるのもMT4の醍醐味ですね。
インジケータ
インジケータとは、MT4のバッジのようなものです。MT4専用のプログラム言語で書き、MT4にインストールするだけです。自分だけのテクニカル指標やシグナルを表示できるだけでなく、自動売買のアルゴリズムを書いてインストールすれば、決まった場所で売買してくれます。自動売買のインジケータもネット上に無数に存在します。
オーダーポジション
オープンオーダーとは、オアンダを利用してトレードしている全ユーザーのポジションやオーダー情報の分布状況が見られるサービスのことです。ドル円103.00-103.10円に売りオーダーがたっぷりあるとかが分かります。例えば上昇トレンドの最中、現在値の上に厚い売りがあれば、上昇トレンドが抑えられる可能性から一旦利益確定なんて使い方も出来ます。
オープンオーダーブック
オープンオーダーブックとは、オアンダジャパンが無料で配布してくれているMT4のインジケータです。MT4チャート上にオープンオーダー情報を重ねて表示できるので、どこに壁があるのかや、どの価格を抜けるとチャートが走る（一気に値が進む）が一目瞭然に分かります。
チャートが反転するポイントが分かりやすくなるので、初心者が間違った場所でエントリーや損切、利確をする（損をしてしまう）頻度を減らすことが出来ます。もちろん確実に止まったり、反転するわけではないですが、『なぜここで？』って疑問の答えはある程度提供してくれます。
手に入れる方法
オアンダジャパンに登録して5万通貨分のトレードをするだけでOKです。とりあえず10万円入金し、ドル円1万通貨を買ってすぐ売ることを5回繰り返すだけです。うまくやればスプレッドだけで終わります。全部負けても合計1000円くらいでしょうか。終われば残りの99000円を出金しても大丈夫です。オアンダでトレードをし続けなくてもMT4はいつまでも使えます。
5万通貨のトレードをオアンダが確認したら、週明けの月曜日に登録したメールアドレスにメールが届きます。メール内のURLをクリックするとオープンオーダーブックがダウンロードできます。
応用編 オープンオーダーブックを使ってみた
オープンオーダーブックの使用感とメリットとデメリットをまとめました。
オープンオーダーブックの使用感
オープンオーダーブックはとても分かりやすいです。初心者の方にこそ使ってもらいたいです。もちろんベテランユーザーにとってもかなり有益な情報を提供してくれるでしょう。
私は1分足、5分足、15分足などの短い足を表示しながらスキャルピングする手法をメインとしてFXをしているのですが、まさに最適です。ポイントになる値にたどり着いた時、利益確定か保有続行か判断が必要です。オープンオーダーブックはその値を超えるか反発するかをオーダーの厚さで表現してくれるので、利益確定か補修続行の判断を早めてくれます。使用してまだ一日ですが、すでに手放せない存在になっています。こんな素晴らしいインジケータを無料で提供してくれたオアンダジャパンに感謝です。
オープンオーダーブックのメリット
オアンダユーザーのポジション情報だけとはいえ、売りや買いのオーダーが厚いポイントでチャートが止まったり走ったりします。やはり視覚的にどの値のオーダーが厚いかを知ることが出来るのが最大のメリットでしょう。
例えば、ドル円で円安方向に進んでいるサイクルの時、厚めの買いオーダーが並んでいたら一気にチャートが上昇します。逆に厚めの売りオーダーが並んでいたら勢いは失速し、何度かのブレイク挑戦の後反転方向（円高方向）に進みます。
しかも1分足でも15分足でも表示可能です。チャートの不可解な動きの意味を知る手立てにはなるでしょう。
オープンオーダーブックのデメリット
オープンオーダー情報の更新間隔が20分であることが最大のデメリットです。更新されてすぐの情報は鮮度が高く反転などの指標として最適ですが、更新から15分後ではオープンオーダーの情報が変わってしまっています。
また一度チャートが通った部分のオープンオーダーは処理されてしまっていますので、2度目に通る際には意味を持ちません。激しく上下しているような状態では、次の更新を待ってからエントリーしたほうが安全です。
発展編 別のインジケータと組み合わせる
反転するポイントは高値や安値、あるいは移動平均線、ボリンジャーバンドの2σなどが意識されやすいです。また、同じ指標でも長い足の方がより注目されます。5分足の移動平均線より、60分足の移動平均線の方が大事です。
これらの情報をすべてチャートに表示するには、すべての足のすべての指標を網羅する必要があり、現実的ではありません。そこでオープンオーダーブックの登場です。
ボリンジャーの2σが近付いているな、とか、移動平均線で反発するかな、などの考えを巡らさなくても、売りオーダーが分厚いな、とか、買いが並んでいるからこれから走りそうだなって感じでフランクに投資できます。
おススメ 5秒足
1分足よりさらに短い5秒足。ティックではありません。5秒で1つの足を形成する5秒足です。あるMT4ユーザーさんが無料で提供してくれており、重宝しています。ありがとうございます。
使うべきは、厚めのオーダー値付近で次にどちらに行くのかの判断です。一方通行に走ってきたチャートは厚めのオーダー値で動きが止まります。1分足や5分足なら止まっているようなチャートですが、5秒足では細かなひげが出まくります。上ひげが多いと下押し、下ひげが多いと上押しの可能性が高いです。1分で5秒足は12本形成されるので、12倍の情報量が得られます。もちろんだましにかかりやすくなるデメリットもありますが、オープンオーダーブックの情報と合わせて判断すれば、確率は上昇するでしょう。
また、このインジケータは任意の秒数で表示できますので、10秒足でも12秒足でも30秒足でも作ることは可能です。
ボリンジャーバンド
オープンオーダーブックとの相性が一番良いのがボリンジャーバンドです。どちらも反転に強いテクニカル指標ですので、成功すれば大きく稼ぐことが出来ます。
ポイントはボリンジャーバンド中心に走る移動平均線と±2σのライン。この3本のラインにチャートが触れることと、反対向きのオーダーが重なったら迷わず反対向きにオーダーエントリーです。
まとめ
オープンオーダーブックのインジケータをダウンロードすることが出来たので、初期使用の感想や便利な使い方、おススメの使用方法をご紹介しました。
結論から言うと、オープンオーダーはかなり便利で良好な情報をくれます。もう手放せないですね。
